コンセプト

プロダクツ

カタログ

ショールーム

コラム・ニューステリア

   
 
COZY & COZY 発 アウトテリア最新ニュース
2009.MAY
   
 
  百年家具
- 本物とは何か -
 
     
  生原 悟  
     
 
   
     
 

偽物と本物の違いとは何か。
クローンの松坂牛や、遺伝子組み換えのコシヒカリなど、今でこそDNAなるものが現れたから問題になっているのだけれども、実際には本物と偽者の比較をするインデックスがなければ誰にも分からないのではないか。
なんでも鑑定団ですら、本物であれば有るだけ、如何にその商品に希少価値があるかが問われているだけで価格が決まってくる。
要するに、知的所有財産から見た本物とはあくまでも定性的なものであって、人に出来ないことを一番初めにやったことに対する対価であり、一番初めの成果品が本物と言う観点でもある。だから唯一一つなのだ。
BRAND商品、いわゆる老舗品が本物と言うことも、あいまいで、現在ブランド品の多くは現在東南アジアやアフリカで作られているOEM品が多い。
母国で開発されていなくても本物といい、コピー品はいくら似ていても本物とは言わない。
それでは、素材はどうだろう。
化学繊維の優等生、ナイロンを例に取ってみると、米国のカローザスと言う人が絹糸の性状を持ちながら絶対的な寿命を持って生まれた、化学の結晶とも言えるこの産物について本物と言う言葉を使えるのか。
どんなに強くても、どんなに性状が全く同じでも絹糸にはかなわないのだ。
どうも、代価品として生まれた石油化合物系には、あまりあてはまらないことが多い。
なぜなら、常に複合材として進化し続けているから、何が本物なのかの判定が付かないからなのだ。
要するに本物がないのだ。
結局は本物とは本物を本当に見抜ける人か、誰もが目で見て分かるもの意外はないのだ。
ベンチの本物感はどうだろう。
アウトテリアの100年家具の代表的商品であるメタルベンチ、メタルと言うのは鉄を意味するのだが、100年家具が鉄にこだわるっている点もある。
鉄に本物感を感じるからなのだ。
アルミがなぜ本物っぽくないのかと言うと、工業的、大量生産品であり、腐ったり錆びたりしないその上、リサイクルで生まれ変わる・・・まるでゾンビのように巧妙な形に再生するからなのだ。

 

この切り口から人が感じる、本物の概念とは錆びたり、朽ち果てたり、溶接が無骨であったり、かなり人間的な要素なのかもしれない。
と共に、人がものすごく手間隙をかけないと一人前にならない、作りづらさに有るのだ。
配合による差でも強度特性でもない、如何に、人に見立てる点が多いかなのだ。
馬鹿な子ほどかわいいというのは、手を掛ける時間がいかに長いかなのだ。
鉄は重厚長大で風雪に耐え、錆と言う傷を受けてもじっと耐えているその姿に人は人を映すのだ。
百年家具の代表であるメタルベンチ、車の下地に使う電着塗装180度に熱せられた乾燥オーブンでじっくり固められ、粉体塗装と言う柔らかい80ミクロンもの厚い着物で被覆された設えはまさに、乳母日傘で育てられた七五三のお宮参りなのだ。
かわいくないはずがない。

 
     
 
アウトテリア
常務執行役員
編集長/生原悟
 
 
     
 
NEWSTERIOR BACK NUMBER
アウトテリアを考える
  2011.JANUARY   2011.JUNE                
  2010.JANUARY   2010.MAY                
  2009.JANUARY   2009.APRIL   2009.MAY   2009.JUNE   2009.AUGUST   2009.NOVEMBER
 
     
     
ショールーム お問い合わせ プライバシーポリシー 株式会社コトブキ
ショールーム お問い合わせ プライバシーポリシー 株式会社コトブキ